由規の扱いが難しいなあ…

ヤクルト1-3DeNA

想定の範囲内の内容のゲームではあった。由規の投球に関しては、こんなものだろう。今日は特別悪かったという事ではなく、次回以降も同じような投球が続くはずである。ランナーを溜めながらもどこまで粘れるか?というピッチングになりそうである。そんな状態の由規が先発だっただけにDeNAの先発、高卒2年目の京山を早めに捉えたかったのだが、5回まで投げきられてしまい、山田のポテンヒットによるタイムリーの1点に抑え込まれてしまった。こうなってしまうと今日のゲームは厳しい。

由規は4回で77球を投げ被安打5与四死球4の3失点で負け投手となってしまった。初回から飛ばしていったとは思うのだが、やはりコントロールが安定せず、ストレートも長期離脱前のような威力はないため、打者に怖さを与えられていない印象である。どうしても打ち取るまでに球数をかけてしまい、終始苦しいピッチングになってしまっている印象である。また球威に関しても60球を越えたあたりから球速表示も目に見えて落ちてきてしまい、DeNAの打者に捉えられてしまっていた印象である。今日は由規にとっての開幕戦という事であり、しっかりと照準を合わせて調整できるゲームだったはずなのだが、そのゲームでこの内容では正直厳しいのではないだろうか?今日は5回からリリーフした山中ー中尾ー近藤が無失点リレーで試合を壊さなかったので、まだ良かったのだが、先発ローテの6人の中に由規、館山という似た状況にある故障明けの投手が2人いるという状況は、チームとしては厳しいと言わざるを得ないのではないだろうか?かと言って代役の投手も中々見付からない状況にあるため、コンディションが整うようであればもう1,2試合様子を見ても良いのかもしれないが、ローテーションの中で投げる事が難しいということであれば山中辺りを先発に回す可能性もあるだろうか?
長期離脱から復帰して3シーズン目を迎える由規。もう特別な目で見てもらえる時期は終わっている。これからもプロの世界でやっていくのであれば、ある程度先発ローテーションを守って投げ続ける必要があると思われる。正念場である。

打線は、開幕2連勝の勢いでプロ初登板初先発となった京山を早めに捉えたかったのだが、今日は繋がらず、5回を1失点に抑え込まれてしまった。京山は近江高校時代から質のいいストレートを投げ込んでおり、投手としての完成度も高かったため、このブログでも多少触れた事があるのだが、まだまだ線が細い印象もあり、高卒2年目で開幕ローテに入るとは予想していなかったため正直驚いている。ストレートでも変化球でもストライクを取るのに苦労している様子が無く、フォームのバランスも良いため、これから身体が出来上がってくればプロの世界でもある程度やって行ける投手である事を示すような投球内容だった。
それでもヤクルト目線で見れば打ち崩しておかなければならない投手だったと思う。苦しみながらも由規は何とか3回までは1失点に抑えていたので、それまでに味方が得点しておきたかったところである。しかし今日は打線が繋がらなかった。ラッキーなタイムリーヒットではあったが、とりあえず山田に今シーズン初ヒットが生まれた事がせめてもの救いだっただろうか。

それでもビジターでのDeNAとの開幕シリーズを2勝1敗で勝ち越せたという事で昨シーズンのことを思えば上出来と言って良いような開幕3連戦だったと思う。

P.S
9回の打席で藤井が脇腹を負傷し、突然奥村が代打で登場する場面があった。チームとしてはユーティリティプレーヤーであり、川端の代役も努められる藤井の離脱は非常に痛い。来週からはゲームマネジメントも考え直さなければならない。2軍からの入れ替えも含めてどういったメンバーで戦っていく事になるだろうか?
そしてカウント2-2から代打で登場した奥村は非常に難しいシチュエーションでの登場だったのだが、DeNAのクローザー山崎相手に粘りを見せ、四球をもぎ取ってみせた。奥村に期待されているのはおそらくこういったプレーである。アクシデントで巡ってきた突然の代打でも打席で自分の役割を全うし、しっかり結果も残してみせた。地味ながら良いアピールになったのではないだろうか?

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コメント

  1. k より:

    京山が相手だったので先発が最小失点で抑えてればチャンスあったかなという試合の印象でしたね。
    由規は予想通り昨年・オープン戦と同じ内容でしたね、試合の入りから四球3つで満塁では野手陣も集中力が続かないですね(スタミナ・コントロール・球種と課題が多すぎで今後も厳しいですね)。
    本人はもう一度チャンスあると思っていたかもしれませんが今年の首脳陣はぬるま湯体質からの脱却なので当然の二軍落ちで良い判断ですね。
    変わりは寺島か岩橋にチャンス与えて欲しいですね(ここのローテはチャンス枠でいいのかなと)
    あと山中は中継ぎの方が相手は打ちにくそうに感じたので今の役割でいいと思いますね(途中から下手投げは嫌だと思うので)。中尾もロペスをインコースの真っ直ぐで詰まらせていたのを見ると球威もキレもあることを証明したので、中尾と山中は中継ぎで継続して欲しいですね。
    最後に藤井の離脱は痛いですよね、ユーティリティーで複数のボジション守れるのは貴重でしたからね(変わりは谷内か捕手かどちらかですかね)

  2. sabo より:

    由規にはちょっとがっかりでした。4回3失点で済んだのがラッキーと思える投球内容です。球速が出ないとなると武器は何があるのか?特に先発としては使える球種が直球とスライダーのみなのはキツイ。
    スタミナも無いし、リリーフ転向を視野に入れて2軍で自分の投手としての生き方を再考しても良いかもしれません

    ビハインドでリリーフとなった山中、中尾、近藤は結果を示してくれましたね
    連投が出来るなら山中を勝ち継投入りもありだと思います。ただ由規が2軍に落としたのでローテで試すかも。
    中尾も去年より大きく成長を感じさせる投球で楽しみです。今年は左のリリーフが中尾しか登録されていないので出番も多そうですね。正直まだまだ打たれることは多いんじゃないか?というふうに見てますが強気に勝負していってほしいです

    京山は昨日の出来がまぐれでないならとんでもない投手ですね。低めへのキレのあるストレートに豊富な球種といいどれも制球できて素晴らしかった

  3. 井野ファン より:

    由規は中村より井野とバッテリーを組んだ方がいいような気がします。今回は抹消ですが、今回限りの登板なはずはないので、次の登板が決まったら、最初から井野とスタメンバッテリーを組んで挑んだらいいです。
    また、今いる投手も相性でバッテリーを変えてもいいような気がします。
    中村マスクならば、石川、原、ハフ、石山、小川などがいいですし、井野マスクならばブキャナン、館山、由規、秋吉、近藤、カラシティーなどがいいと思います。

  4. 久保田 より:

    全試合に勝てるワケがないので敗戦自体はヨシとして、1回裏の段階で敗戦濃厚な投球内容では先発投手としての資格はないでしょう。
    次は山中投手の先発起用が濃厚かと思いますが、岩橋投手か高橋投手の抜擢もアリかと思います。
    シーズンとしては、当面、ブキャナン・石川・原・ハフの4投手を勝ち試合用の先発と位置づけ、あと2枚は5月末ごろまでに、小川・星・山中・岩橋・高橋投手らでメドが立てば昨年のようなダントツの最下位はないと思います。
    広島戦で打ち勝てば、優勝もありえます!

    カラシテイー投手がまだかなり不安ですが…。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    由規のいきなりの2軍落ちは、個人的には驚きでした。とりあえずブキャナン、石川、原、ハフを固定し、残りの2枚は小川が戻ってくるまでは、由規、館山、岩橋、山中、寺島、梅野、高橋、大下辺りで入れ代わり立ち代わりしながら回していく形でしょうかね?

    藤井の離脱は痛いですね。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    由規は正念場ですね。

    山中はリリーフ起用でも面白いと思うのですが、先発がいなくなってしまう可能性があるので、先発に回る可能性もありますよね。

    京山はまだ線が細いのでラミレス監督は無理はさせない起用法を取るのではないでしょうか?

  7. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    最近は捕手複数体制を敷くチームも多くなっていますよね。選択肢の1つではありますよね。

  8. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    先発投手の考え方は私も同様の考え方です。やはり山中を先発に回す可能性が高いですかね?

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