梅野、大下、廣岡ら若手が存在感を示す

ヤクルト7-3DeNA

キャンプ、オープン戦時から若手の底上げを期待していたのだが、中々中堅、ベテランの壁を越えられる選手が出てこなかった。しかしシーズン終盤に差し掛かったこの時期にようやくではあるが、若手がチームを支える試合がちょこちょこと出てきた。これは楽しみである。

先発の石川は5回3失点で6勝目を上げた。初回に3連打で2点を失う立ち上がりとなってしまい、苦しい投球となってしまったとのだが、よくまとめたと思う。5回で球数は100球を超えてしまったのだが、プロ17年目の38歳の投手としては十分の投球である。ヤクルトはここまで石川に負担を掛けすぎていた部分もあると思う。しかし現在は、小川、ブキャナン、原(登録抹消中ですが…)という3枚が揃いつつあり、石川は先発ローテの4,5番手という位置づけになりつつある。それであれば5,6回をしっかり投げてローテを守ってくれればチームにとっては大きい。苦しみながらも何とか試合を作ったのはベテランならではである。

そして今日は若手リリーフ陣が石川を支えてみせた。5-3と2点リードした6回から継投に入ったのだが、秋吉、ハフを投入すると言う選択肢もある中で首脳陣は6回を大下、7回を梅野に託した。
大下はオールドルーキーらしくどんな役割でもこなしてくれるのだが、今日は先頭打者に四球を与えながらもダブルプレーでピンチを未然に防いでみせた。チーム状況によって役割は変わると思うのだが、今日は一旦試合を落ち着かせる役割を果たしてくれた。
そしてここの所大事な場面での起用が増え始めた梅野も長所であるストレートを軸に7回1イニングを無失点で抑えきってみせた。前日のプロ初勝利も自信に繋がっているだろうか?当たってる宮崎に対してカウントを悪くしながらも打ち取った場面は梅野の成長を感じる場面となった。
今日のゲームは、6回、7回でしっかりDeNA打線の勢いを削ぐ事が出来たのが大きかった。

打線は調子の上がらない今永に対して初回にしっかり同点に追いつけたのが大きかった。2アウトランナーなしから相手のミスもあってチャンスを作り、西浦に2点タイムリー2ベースが飛び出した。ここの所少し疲れも見えるのかな?といった印象もあったのだが、こういう場面で一本出す事がまた一歩レギュラーに近付くと言う事なのだと思う。
3回には四球で歩いた山田哲が今シーズン29個目の盗塁を決めると直後にバレンティンが2ランホームランを放ってみせた。山田哲、バレンティンの2人で相手バッテリーにプレッシャーを掛け続けてくれている。シーズン前は、この2人の打順というのもどうすれば最も効果的なのか?という部分で試行錯誤をしていたと思うのだが、3番4番に定着した事が得点力アップに繋がった。トリプルスリーを視野に捉えて数字を残す山田哲とホームラン王、打点王が視野に入っているバレンティンの3,4番。強力である。
そして8回には5月以来の1軍となる廣岡がライトスタンドへホームランを放ってみせた。開幕時は首脳陣からの大きな期待もありショートのレギュラーポジションを与えられたのだが、長所の打撃で結果を残す事が出来ていなかった。今日のゲームでは7番サードでの起用となったのだが、3打席凡退に終わった後の4打席目に結果を出してみせた。廣岡にとっては昇格後即結果が出たという事で大きな一発になったと思う。川端、大引が2軍で調整している間は、宮本、谷内らとの争いになると思うのだが、下位打線の迫力と言う事を考えた場合、長打力のある廣岡にもチャンスはあると考えられる。今日の一発を次戦以降に繋げてもらいたい。

ここに来て、1軍でチャンスをもらった若手が試合で結果を残す場面が増えてきている。昨シーズンとは違い、CS争いを繰り広げている中で結果を残す事が出来ており、来シーズン以降と言う事を考える中でも希望が持てるようになってきている。シーズン終盤の大事な時期に起用されている事を噛みしめながらも若手らしくひたむきなプレーを続けてもらいたい。

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コメント

  1. k より:

    ホームできっちり勝ち越せたのは昨日のヒヤヒヤ勝利が大きかったですね。
    石川は井野に変わってから右への真っ直ぐが多くなったかなと感じますね、打たれてもいいので真っ直ぐを使わないとゲームは作れないので5回3失点なら合格点でしょうね。
    試合は大下と梅野が仕事をしたことで勝てたかなと、この二人が救世主的な役割を担えるのなら大きな連敗はしないかなと(梅野はマウンド上でも落ち着いてるので二軍で抑えをやった経験が生きてるのかもしれませんね)
    打つ方はバレンティンが250号でしたね、残り試合を考えても今年は2冠かなと(リードした場面で7回くらいで下げるのが体調維持には良いのかなと)
    あと久しぶりに廣岡を見ましたが打撃はあまり変わってなかったですね。ホームランは、たまたまでパンチ力あるのは魅力ですが変化球のボール球に手を出してカウントを揃えられて真っ直ぐで三振という場面を見ると厳しいですね(肩も強いし足もあるので素材は一級品なのですが・・・・和解ので練習や試合への入り方とかプロとしての気持ちに問題があるのですかね??)
    次は苦手な阪神ですがホーム甲子園では阪神が負け越してるのでヤクルトにも勝ち越せるチャンスありかなと大きな球場なので阪神打線にホームランの心配は少ないので、どんどんインサイドや真っ直ぐで攻めていった方がいいですね。先発は小川・古野・山中でしょうかね?(個人的に左を1枚挟みたいので古野のところを寺島か高橋にしてもらいたいですね)

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    大下、梅野はどの程度やってくれますかね?注目ですね。

    廣岡はこれからだと思います。飛距離は魅力的ですからね。

  3. sabo より:

    廣岡のライトスタンドへのホームランはまさにホームランバッターの打球でしたね!力で負ければライトフライかファールでしょう。ブンブン丸2世として開花も近いのではないでしょうか?守備も池山並を期待してます

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    廣岡はまだまだ若いですし、長所である長打力に磨きを掛けてもらいたいですよね。

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