大迫傑が日本新記録で五輪切符を引き寄せる!

陸上競技

残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュした。自らが持つ日本記録を更新し、2度目の報奨金1億円を獲得した。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦で東京五輪代表に大きく前進。大迫とともに今大会の“3強”とされた設楽悠太(ホンダ)は16位、井上大仁(MHPS)は26位に終わり、代表争いから脱落した。
(THE ANSWER引用)

過去記事はこちらから→「MGCは期待通りの面白さだった!

五輪へのラストチャンスということで、代表への最低条件である2時間5分49秒というタイムを狙って、日本人ランナーも積極的に飛ばしていった。特にMGCで辛酸をなめた井上、そして代表内定を後僅かなところで逃した大迫は気持ちの入ったレースを見せてくれた。
井上は宣言通り、第1集団で積極的な走りを見せ、30キロ過ぎまでは日本人トップでレースを引っ張ってみせた。最後は失速し、2時間9分34秒の26位に終わってしまったのだが、MGCに比べれば納得のいくレースが出来たのではないだろうか?正直MGCでの走りは心配になるような出来だったため、今日の井上の姿には個人的にはホッとした部分もある。チャレンジングないい走りだった。
そして大迫である。30キロまでは井上に先行を許し、自身は一旦集団から遅れたため、厳しいレースになったかと感じたのだが、その後ペースを上げ直し、最後は自身の日本記録を更新する2時間5分29秒という素晴らしいタイムでゴールに飛び込んで見せた。自分の身体の状況を冷静に見極めながら42.195キロを走破した大迫はやはり速いだけのランナーではない。今日のレースで日本トップのマラソンランナーであることを改めて示してくれたのではないだろうか?
正直2時間5分49秒というタイムを突破することは非常に難しいことであり、大迫はそのまま代表に決まる可能性も高かったのだが、東京マラソンでの日本記録更新を目標に準備し、しっかり記録を更新した姿はカッコ良かった。

今日の大迫の走りは見事の一言に尽きるのだが、順位が4位だったことも忘れてはならない。他の選手のタイムを見ても、やはりシューズをはじめとするテクノロジーの進化によってタイムが向上している部分もあると感じる。オリンピックまではいわゆる厚底シューズはルールの範囲内であれば使用出来るようであるが、タイムが縮んだから世界との差が縮まったと単純に喜ぶことは出来ないと思う。世界のランナーのタイムもどんどん速くなっていくことが予想される。
高久、上門が2時間6分台を記録し、定方、木村、小椋、下田、菊池、一色、設楽悠が2時間7分台を記録した。もちろん素晴らしいことではあるのだが、単純に従来の記録と比べることは出来ないと思う。テクノロジーの進化によってマラソンという競技は新たなステージに突入したように感じる。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    大迫。
    途中で先頭集団から落ちたのでダメと思ったが、
    そこから追い上げての日本新記録はさすが。
    井上もですが、最後バテましたが、日本新記録狙いの走りしたのは良かった。

    驚きは、
    2時間6分台、7分台の選手がいっぱい出てきたこと。
    今年のオリンピックは間に合わなかったとはいえ、4年後は楽しみになってきたかと。
    でも、世界とは差がだいぶあるのよね。

    昔の往年のランナーが今のテクノロジーの靴とかですと、どういう記録出すのか?気にはなります。

    残念は設楽ですね。
    今回は体調がよくなかったのかな?

  2. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    昔のランナーとの比較はしづらくなりますが、やはり80年代から90年代初頭までの日本人トップランナーはかなりの実力者だったと考えて良いのではないでしょうか?
    そして改めて高岡寿成選手の偉大さも浮かび上がってきたのではないでしょうか?

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