宮本引退試合

ヤクルト2-3阪神(延長12回)

宮本慎也選手の引退試合は、12回までもつれ込むゲームとなった。2番ショートで先発フル出場した宮本は最後まで見せ場を作ってくれた。試合後の引退セレモニーも含めて素敵な引退試合になったと思う。
今までの引退試合の中では池山選手の引退試合が印象的だったのだが、池山に比べて宮本はまだまだ身体が動いており、本当にもう1年できるのではないかと思わすようなショートでの守備だった。ヤクルトというチームから宮本がいなくなってしまうと思うとやはり寂しい気持ちでいっぱいになる。
宮本選手の記事はまた後日機会があったら書きたいと思う。

今日の試合に関しては、2番ショートで出場した宮本は5打数0安打に封じられてしまった。それでもチームバッティングで進塁打を打ったり、凡打でも全力疾走する姿を最後まで見せてくれた。そして1番盛り上がったのが11回の打席だった。フルカウントから松田のストレートを捉えると、いい角度で打球がレフトスタンドに向かって飛んで行った。一瞬サヨナラホームランか?と思ったのだが、後一歩伸びが足りずレフトフライとなってしまった。それでも今日観戦していたファンに一瞬だけだったが夢を与える一打だった。
守備ではショートのポジションに就き、フル出場した。阪神の先制点の場面では宮本が打球に追いつきながらも打球を弾いてしまう場面があった。ここら辺は流石に全盛期のキレには及ばないプレーだったかもしれない。それでも延長10回には抜けていれば勝ち越し点か?という上本の三遊間へのゴロをダイビングキャッチするなど守備でも魅せてくれた。神宮球場に詰めかけたファンの方々はバッティングでも守備でも最後まで宮本の活躍を楽しめたのではないだろうか?

宮本以外の選手ではバレンティンに第60号2ランホームランが飛び出した。ヤクルトにとっての天敵メッセンジャーから放った打球は、弾丸ライナーでライトスタンド最前列に突き刺さった。バレンティンらしくない弾道のホームランだったが、ライナーであっという間にスタンドインした今日のホームランも中々印象深いホームランとなった。

また投手陣では先発の木谷が、7回2/3を投げて、被安打7与四死球1の2失点という好投を見せてくれた。先発に回ってからの木谷は、7回~8回くらいまで投げる試合が多くあり、今後に期待を持たせる投球をしてくれている。先日の松岡の記事にも書いたのだが、来シーズンは、開幕からローテに入ってもらいたい投手である。これだけ安定して長いイニングを投げられるタイプの投手とは思ってもいなかったので驚いている。来シーズンのさらなる飛躍に期待したい。
リリーフ陣もピンチを招きながらも良く粘り、宮本のために勝利に執念を燃やしていたように感じた。最後は、最下位のチームらしく、12回2アウトからファーストユウイチの送球エラーで決勝点を許してしまった。難しいプレーだったが、あそこを凌げていれば負けはなかっただけにもったいないプレーとなってしまった。

それでもヤクルトの選手たちが感情むき出しにゲームに臨む姿は感動した。これからも宮本を見習って当たり前のことを当たり前にこなせる選手が一人でも増えてもらいたい。

宮本選手19年間のヤクルトスワローズでの選手生活お疲れ様でした。正確で確実なプレースタイルの選手の中ではベストオブベストの選手である。宮本の守備が当たり前になっていたヤクルトファンは内野手への要求が大きいかもしれませんね。宮本はそれほどまでに「凄さを感じさせない凄い選手」の代表的存在だったと思う。

P.S 宮本選手だけでなく、今シーズンは各チームで大物選手の引退が目立ちますね。ルーキーの活躍もあり、プロ野球界が世代交代したシーズンと言っても良いかもしれませんね。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村







コメント

タイトルとURLをコピーしました